簡単な方法でトレンドの有無や強弱を確認できるテクニカル指標をご存知ですか?

Aroon indicator

Aroon indicatorの概要

Aroon indicatorとは、トレンドの有無・強弱を確認するためのテクニカル指標です。

このテクニカル指標の構成として、設定期間の値の更新頻度を分析させて表示させる事によってトレンドの有無や強弱を視覚的に確認する事ができる指標となっております。

基本的な考え方としては、値の更新頻度を分析する事によって、トレンドが発生している場合には頻繁に更新され、トレンドが発生していない時には更新頻度が低くなるという観点から、トレンドの確認をする事ができるという事です。

相場の強弱の測定に関しては、インジケーター上に表示されているパーセンテージを確認する事で、買いが強いのか・売りが強いのかを確認する事ができるのですが、詳しい内容は後ほど説明させていただきたいと思いますのでお願いします。

このテクニカル指標はトレンドが発生しているのかどうかを確認するために使うことのできるものになりますので、基本的には相場の転換時など、トレンドが発生しそうな相場において効果を発揮する指標です。

それでは、このテクニカル指標について順番に紹介していきたいと思います。

使う為の基礎知識

インジケーターの見方


(Charts provided by Trade Interceptor/Thinkmarkets)

まず始めに、Aroon indicatorの基本的な見方について、青の線で表示されているのが“アルーンアップ”と言い、赤の線が“アルーンダウン”と言います。

基本的な動き方としては、アルーンアップが100%に近づいていくと共に、アルーンダウンは逆の動きをするので、0%の方へと近づいて行きます。

アルーンアップが上昇して行く場合、それは上昇トレンドを示していく訳ですが、逆にアルーンダウンが100%に近づけば近づくほど、アルーンアップは0%に近づいていき、下降トレンドの確認シグナルとなる訳です。

アルーンアップが70%〜100%の間に収まっている場合は上昇トレンドを示唆しています。

それはなぜかというと、設定期間中にどのくらいの割合で高値の更新が行われたかを表しているため、70%〜100%という事は、高い頻度で高値の更新が行われているということに基づき、上昇トレンドだと確認できるからです。

アルーンダウンが70%〜100%の間で収まっている場合は下降トレンドを示唆しています。

こちらも同様に、設定期間中にどのくらいの割合で安値の更新が行われたかを表しているため、70%〜100%という事は、設定期間中に安値の更新が高い頻度であるという事なので、下降トレンドが発生していると確認することができる訳です。

設定日数の勧め!

設定期間に関しては、基本的な設定期間は14日に設定されているのですが、他の記事でも説明しているように、自分の得意とする時間足に応じて変更していく必要があります。

それはなぜかというと、例えば4時間足に対して14日の設定期間のアルーンインジケーターを表示させた場合、動きが激しすぎてとても使える代物ではなくなってしまうからです。

設定期間に関してはあまり目安となる数字は無いのですが、私自身は、4時間足以上の時間足を使う場合は、40日や60日、もしくは120日などの期間を使う事が多いので、もしよろしければ一度試していただいても良いかもしれません。

正直、設定期間に関しては自分が使いやすいと思うものが一番良いと思いますので、絶対にこの日数が良いといったような指標は無いかと思います。

Aroon indicatorの使い方

基本的なエントリー方法!

基本的な買シグナルとしては、アルーンアップがアルーンダウンを下から上に突き抜けた場合にエントリーを行うという方法になります。

エントリーする際の注意点として、アルーンアップが100%に到達した場合に上昇トレンドが発生したと定義するため、100%に到達する前に焦ってエントリーを行なっても“騙し”に合う可能性があるという事です。

そして、100%に到達後も、アルーンダウンが30%以下で、尚且つアルーンアップが70%以上を推移している場合に、トレンドが継続していると確認することができるため、70%を割った場合には注意が必要となってきます。

(アルーンダウンが30%を超えた場合、大幅に超えていれば注意が必要ですが、少し超えた程度であれば、一時的な戻りでありその後もトレンドが継続していく事は十分に考える事ができるため、早とちりに注意です)

そして、アルーンダウンが50%を割った場合にはトレンドが終わって来ているという事が確認できるため、一つのエグジットポイントとすることができます。

売りシグナルに関しては、買いシグナルの逆というだけですが、アルーンダウンがアルーンアップを上から下に突き抜けた場合にエントリーを行うという方法になります。

エントリーする際の注意点として、アルーンダウンが100%に到達した場合に下降トレンドが発生したと定義するため、100%に到達する前にエントリーを行なっても“騙し”に合う可能性があるという事です。

そして、100%に到達後も、アルーンアップが30%以下で、尚且つアルーンダウンが70%以上を推移している場合に、トレンドが継続していると確認することができるため、70%を割った場合には注意が必要です。

(アルーンアップが30%を超えた場合、大幅に超えていれば注意が必要ですが、少し超えた程度であれば、一時的な戻りであり、その後もトレンドが継続していく事は十分に考える事ができるため、早とちりに注意です)

そして、アルーンアップが50%を割った場合にはトレンドが終わって来ているという事が確認できるため、一つのエグジットポイントとすることができます。

騙しを減らす為の組合せ

基本的な組合せ!!

基本的な組合せの方法として、Aroon oscillatorとの組合せが挙げられます。

この組合せの使い方としては、両方のシグナルがエントリーシグナルを発した場合に、その方向へエントリーを行うという方法になります。

この方法の利点としては、片方だけがシグナルを発している場合、もう片方がシグナルを発していないという事は、騙しとなる可能性が否めないので、エントリーを見送る事で、騙しに合う確率を減らす事ができるという点にあります。

しかし、両方がシグナルを発しているからといって騙しに合わないという事はないので、もし騙しにあってしまった場合は素早く損切りをする事が重要となってきます。

これは一般的に推奨されている組合せの方法ではあるのですが、正直もう少しシンプルにしてみるては良いのではないかと思うので、最後に別の組合せも紹介していきたいと思います。

シンプルな組合せがベスト!?

紹介したいシンプルな組合せとして、このAroon indicatorを用いてブレイクアウトを狙っていくというものです。

ブレイクアウトに関しては ”ブレイクアウト”トレンドフォローに於いて最も重要なポイント!? の記事でも紹介しているので、気になる方はまずこちらから確認していただけたらと思います。

ブレイクアウトに関しては基本的に、前回の高値となる部分のブレイクを狙っていくというものなのですが、画像を確認していただいた方が早いかとおもいますので、まずは画像を確認して下さい。


(Charts provided by Trade Interceptor/Thinkmarkets)

画像を確認していただくとわかるかと思いますが、アルーンアップが上昇トレンドを示した後に、前回の高値をブレイクしてトレンドが始まっていますよね。

このように、Aroon indicatorでトレンドを確認した後にブレイクアウトを狙うという単純な手法でも機能する場面があるわけですが、画像とは逆のパターンももちろん存在するため注意が必要です。

その逆のパターンというのは、ブレイクをした後に、Aroon indicatorがトレンド確認のシグナルを示すというパターンの事ですが、そういった場合、基本的にはAroon indicatorが100%(トレンド発生)を示すのを確認してからエントリーを行えば問題ないかと思います。

それはなぜかというと、ブレイクをした後にAroon indicatorがトレンド発生を示した場合、そのエントリーが成功する可能性が考えられる訳ですが、逆にAroon indicatorが100%に到達しなかった場合、そのブレイクが騙しで終わる可能性があると考えることができるからです。

一つのルール(ここでいうブレイクアウト)のみで取引を行う事が悪いという事では無いですが、上記の例のような組合せを行い、フィルターを通して取引を行う事で、損失の回数を減らす事にも繋がりますので、一度試してみても損は無いかと思います。

もちろん、テクニカル指標を組合わせて手法を作るとなった場合、フィルター有り・無しの状態でバックテストを行ってみて、そのフィルターが有効であるかどうかという点を確認する事をお勧めします。

あくまでも、真剣に手法を作るとなった場合においては、直近のチャートのみでテストを行うのではなく、過去数年間のチャートを用いてバックテストを行う必要があります。

バックテストの重要性については、FXのバックテストの重要性をご存知ですか?の記事でも紹介していますので、もし興味のある方はそちらもご確認いただけたらと思います。